今シーズンのテーマである『ギリシャ神話』には水にまつわる話が出てきます。
白い艶やかな南洋真珠を水の泡に見立て、18金の丸線を巻き水の流れ表現したネックレストップとピアスがあります。
そこからの。。。
失敗からの産物
巻きパールシリーズの巻き損じの線から出来上がったデザイン。
金は高価なので間違えは大打撃。そんな中、ぐにゃぐにゃに曲がってしまった線を他のデザインに転用出来ないかと考えた末に出来上がった指輪です。
商品化したものは巻き損じの線ではなく、指輪用に最初から巻いています。
巻の方向にも意味を持たせてデザインをしました。
地球の自転、地球が太陽の周りが回転する公転は左回りです。
そして人間、動物、植物、微生物の細胞も左回りだそうです。
宇宙、地球の長い歴史は自然に沿って調和したからこそ今があると思います。
陰と陽の関係もありますのでどちらかが正しくて良いという訳ではありません。
お客様の中にはネックレスは心臓に近いから左巻き、指輪は右巻きにして陰と陽に、
ピアスをペア(左右の巻)なので指輪は左巻きに、
と言うふうにセットにしたり、シリーズを今後を追加することを考慮して決められる方が多いです。
最後から3枚目の写真の右は右巻き、左は左巻きです。比較は11枚目。
design year : 2022
<オーダーについて>
* オーダーをいただき、お支払い確認後、制作をスタートいたします。1ヶ月半くらいでお届けとなります。
* ゴールドのライン巻のデザインは写真と同じではないことをご了承ください。新たに作ってお届けします。
* このデザインはハーフサイズ(#9.5など)はお作りできません。
<仕様>
* 18ct gold
* 線の巻のテンションも多少変わるのでのでおおよそのサイズになることをご了承くださいませ。
<ゴールドの巻について>
18金の線の模様はデザイナーの有田により一つずつ巻いてハンドメイドしております。
<お取り扱いについて>
18金の線は強い衝撃を与えると曲がったり、歪んだりしますので落としたりしないようにご注意くださいませ。つけた状態で重い荷物、瓶の蓋を開けるなどの圧のかかることはお避けください。
●テーマ
今回のジュエリーコレクションは製作準備期間中の自身の結婚、出産、子育て、そして2016年にホームタウンの熊本での地震を偶然体験した時の事、近年の出来事だとCOVID19、戦争がやはり大きなトピックでした。
それらの事柄を考えた時に『LOVE、愛』の言葉がしっくりきました。
そこから、以前より気になっていた愛の神、アフロディーテの『ギリシャ神話』に紐付け、デザインに落とし込みました。
●製作過程
新作のデザインは水瓶、泡、水、神殿の柱のレリーフのモチーフに着想を得ました。まずは絵を描き、その後、実際に針金、粘土、ワックスなどのマテリアルで実際に形を作り、手を動かしながら、バランスを確認し、シルエットを幾度となくやり直しました。
その出来上がりのオブジェを元にCADで型を作ってもらうものもあれば、原型師による型製作、デザイナーが一つ一つのアイテムを形成して、職人に最後の仕上げをしてもらうものなど、アイテムごとに異なる工程を踏みながら作り上げていきます。
ファーニッシングユウキの作品は、デザイナーの感性と、それを具体化するために選びとられた最適な技術が融合したジュエリーです。